ネイティヴな皆さんでしたので
緊張というか、とてもやりがいがありました。
久しぶりに
ソルの「魔笛の主題による変奏曲」弾きました。
とても楽しかった。
もっと弾く機会を作ろう。
僕はスペインの音楽を
自分がギタリストなので関わらざるを得ない、ということ以上に
もちろん心からリスペクトしています。
ヨーロッパの音楽の中で
唯一アジアの要素を含んでいる音楽だ、とすら思います。
(東欧系にもあるかもしれないけど、詳しくない
南イタリアの音楽にちょっとアジアを感じることはあります。)
でも、自分がそのエキスパートだとは
どうしても思えません。
あの、フラメンコの常識を超えたスピードのサパテアードに至る
熱情みたいなものが、自分にはない気がずっとしてました。
なので、スペインの音楽弾くときも、
バルセロナとか、カタロニア系を中心に攻めてました。
でも何だろ、
歳はとってみるもので、
だんだん自分の技術も自由になってきているし、
激しさを補うような経験が積み重なった気もしてきていて、
最近は、あらためて自分が若い頃に
お勉強として接していた作品たちに
心で接することができるようになってきました。
それには
バッハの演奏会をするために、
16世紀からのスペイン音楽を体験し直したことも
大きく影響しました。
なんか、古楽が入り口でロドリーゴに通じる道、ってあるな、
って何年か前に「かつて音に聞こえしイタリカ」を弾いた時も思ったし、
どうしてもフラメンコ側から自分が感じていたものを、
もう一度新しい角度から体験し直してみて、
今はもっと自分側の音楽として感じられている気がします。
そんなおり、
スペイン音楽さんの方から
サインが来るというか、お誘いがやってきて、
先日のラ・フォル・ジュルネだったり、
今日のコンサートだったり、
これから発表になろうとしている9月のプロジェクトが
湧き上がってきます。
ところで、今日は、
その前に水谷川優子さんともリハーサル。
フォルクレの組曲、
チェロと8弦ギターで独特なことができることが垣間見えて
さらに楽しくなったのと、
作曲家の佐市さんの上品で上質な音の世界が、
日本の美しさを再体験させてくれている感じ。
24日、王子ホールのマチネで演奏します。
写真は優子さんの新年の集まりでの写真。