メンバーの鈴木広志くんのお誕生日でした。
スズキトレスの時は、
いつの間にかエレキギターと8弦ギター持ち替えになっていたので
このバンドが自分がやってる中で一番大荷物で出勤です。
最近は山手線が混んでいて
けっこうたいへんです。
なるべく空いてる時間帯の空いてる車両で行きます。
バンドはとても熟成してきていて
良い感じ。
8弦ギターと6弦ギター、
どこでどう使い分けるのか、っていうのは、
正直、まだ現場になってみないとわからないんです。
なので、未知のプロジェクトの時は
両方持っていっている。
スズキトレスは、
バンドの楽器がバンドネオン、サックス、ギターっていう
特殊な構成なので、
ベースが欲しい時があるのですね。
それで8弦ギターに落ち着きました。
8弦ギターになって、
あっという間にロマン派の多弦ギター時代の音楽やったり、
バッハやったりして、てんてこまいで、
なかなかきちんと時間を取れていないのですが、
まだまだやってみたいことたくさんあります。
例えば、
途中で調弦が必要なまとまった曲を一気に弾くシリーズ。
グラナドスの「詩的ワルツ集」とか
モレノ=トローバの「ソナチネ」とか。
モレノ=トローバの方は、家ではやってみていて、
8弦だとスペインスペインした味が少し薄まる傾向なので、
ラヴェルが絶賛したことを思い出しながら
自分が今まで聴いてきたスペイン的な香りが最大限の名演たちを
忘れて出発するのにかなり時間を費やしました。
最近、バロックの勉強と一緒に、
スペインの古楽みたいなものの勉強も以前より体系的にやり直していて、
そうしたところ、
それらの延長線上に、ソルの作品群なり、
スペインの音楽が位置する、ということを自然に体感できるようになってきて、
この「ソナチネ」という名曲こそ、
自分は8弦で弾いてみたいのかな?
となってきています。
同様に、ファリャの「火祭りの踊り」とか、
少し6弦では音域が足りない編曲者とかっていうのは
まだまだ可能性があると思うんですよね。
あ、あと、
昔一度だけ挑戦した、
ドビュッシーの「フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ」
あの時はやはり少し響きが足りない感じがしてしまったんだけど、
8弦でリトライ、っていうのは絶対ありですね。
時間が足りません....