これは最近、現代ギター誌の4月号に掲載された
ヘンリー・マンシーニ作曲「酒とバラの日々」
編曲譜の演奏動画です。




この5年くらいは、編曲するときの気持ちに
ちょっと変化が起き始めていて、
以前よりも音数が少なくなりました。

もともと、編曲は
ピアノやオーケストラが原曲のクラシック作品から始めたので、
原曲の音の進行や対位法的な効果を
なるべく生かそうとするあまり、
演奏そのものはけっこうたいへんな感じになってたのです。

映画音楽やジャズ・スタンダードの編曲でもそれはそのままで、
いつも結果がわりと複雑になっていたんですけど、
この頃は、
なるべく気持ちの良い響きが出せるとか、
苦労してもそれに見合った効果が出るか、とか、
ギターで弾いたら良いんだねぇ〜って、
他の楽器の人や原曲を知ってる人たちに
羨ましがられるか、とか、
そういうことが重要になってきました。


和音の配置やヴォイシングなどは、
ギターっぽくしてしまうよりたとえちょっと面倒でも
和声理論的に安定した配置にしておいた方が
絶対に演奏効果がある、っていうのもあるので、
昔は基本的にはあまりギター持たないで編曲してしまっていたのですが、
最近はその楽譜が指とサウンドにおいて
快適になるまで何度も考え直すようになってきました。


もう一つ、
弾いてもらう、ということに喜びを感じ始めたことも大きいと思います。

これはそのちょっと前に書いた
マンシーニの二つの編曲。


























カテゴリー 音楽
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