ヘンリー・マンシーニ作曲「酒とバラの日々」
編曲譜の演奏動画です。
この5年くらいは、編曲するときの気持ちに
ちょっと変化が起き始めていて、
以前よりも音数が少なくなりました。
もともと、編曲は
ピアノやオーケストラが原曲のクラシック作品から始めたので、
原曲の音の進行や対位法的な効果を
なるべく生かそうとするあまり、
演奏そのものはけっこうたいへんな感じになってたのです。
映画音楽やジャズ・スタンダードの編曲でもそれはそのままで、
いつも結果がわりと複雑になっていたんですけど、
この頃は、
なるべく気持ちの良い響きが出せるとか、
苦労してもそれに見合った効果が出るか、とか、
ギターで弾いたら良いんだねぇ〜って、
他の楽器の人や原曲を知ってる人たちに
羨ましがられるか、とか、
そういうことが重要になってきました。
和音の配置やヴォイシングなどは、
ギターっぽくしてしまうよりたとえちょっと面倒でも
和声理論的に安定した配置にしておいた方が
絶対に演奏効果がある、っていうのもあるので、
昔は基本的にはあまりギター持たないで編曲してしまっていたのですが、
最近はその楽譜が指とサウンドにおいて
快適になるまで何度も考え直すようになってきました。
もう一つ、
弾いてもらう、ということに喜びを感じ始めたことも大きいと思います。
これはそのちょっと前に書いた
マンシーニの二つの編曲。