ラファエル ・クーベリック生誕110年ということで、
いろいろな録音が復刻されていて、
とても楽しいのですが、
先頃ソニーさんから発売になった
モーツァルトの交響曲集。

IMG_5242.JPG

一聴して、
あれ?アーノンクール楽派のアーティキュレーション と
傾向が似ている...

と思ったら、
ライナーノートで池田卓夫氏が、
古楽復興運動は〜2度の大戦で雲散霧消してしまった
「音楽の修辞法」や「語りとしての音楽」の復権だった
と書かれていて、

つまり、
クーベリックの音楽が
アーノンクール世代の人々が強く提唱した
メリハリの付け方を内包しているのは
当然なのだ、ということが書いてあるのです。

でも、ここには、
それに加えて、
正直、アーノンクール世代以降の、
何かを復活させた演奏、
にはない、滋味、

仕事に疲れたおじさんが、
夜、家族から離れて書斎に閉じこもって聴いていたような、
何かここには天国とかユートピアみたいなものがある、
素敵で、忘れさせてくれる世界、
というのも
表現されている。。。

この違いはなんなのかと、
考えてしまうのです。





















カテゴリー 音楽
コメント 0
トラックバック 0