先日、ファビオ ・ビオンディさんを
神奈川県立音楽堂に観に行った折、
14時からの第1部でビオンディさん休憩を忘れて
アンコールまで一気に弾き切ってしまったため
15時過ぎにコンサートが終わってしまい、
それで、近くにあった伊勢山皇大神宮に行きました。

高校の時とか、
大学の時とか、
地元の友達と大晦日から夜通しうろうろ歩いている時に、
だいたい初詣はここに行っていました。
元旦は人も多かったですが、
こんなこじんまりしたところだったのか。

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それで思い出した。
高1の時に、最初8人くらいで山下公園とか元町を
うろうろしていたのに、最後はぐれにはぐれて
田中くんと二人になっていた。

それで日の出を見ようと港に立ってたら、
(ちなみに山下公園からは水平線からの日の出は見られません
ただの港の徹夜明け)
いかにも酔っ払ってる風な20代半ばのお兄さんから声をかけられ、

「君たち、どこから来たの〜」

「あ、横浜です」

「そうなんだ、地元か〜
俺はね、埼玉から来たんだよ、
車でさー、彼女のせてきたのにさー
さっき帰っちゃったんだよ、大晦日なのにな〜
これ、どうしたらいいんだ、俺は」

車できたのにそんなに酔っ払っちゃってんのかよ、
と思ったけど、まあ、時代が時代で、
そういう人はまあまあいたのかもしれません。

「そ、それは...災難ですね」

と、適当に話を合わせようとは試みたものの、
なにぶんこちとら16歳。
会話はそこでプッツリ途切れます。

そのお兄さんは足取りもおぼつかないらしく、
ずっと起き上がりこぼしみたいな感じで
左右に振り子揺れしているのでしたが、
3分くらいすると

「君たち、どっから来たの〜?」

となって、また一通り同じ会話が繰り返される。

3度目をやって、
4周目に入ろうかと思われた、その時、
僕が、日の出のくる方とは逆を指さして、

「あ!!!あれは健雄じゃない???」

と、田中くんも

「あ、ほんとだ、健雄だ!! 健雄〜〜〜!!!!」

と叫び、

「すいません、さっきはぐれた友達がいたんです!」

とお兄さんに言うや否や
一足先に影も形もない健雄くんの方へ走り去って行きました。
僕も後を追いかけました。

















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