先週末からDUO×DUOのコンサートが3回。
明日は最終の枚方公演です。
荘村清志さん、福田進一先生、大萩康司くん、
この3人ととても長い間一緒にコンサートをさせていただいてきましたが、
ここにきて、ついにこの4名でしか出せない世界、というのが
確立されてきた気がします。
若い世代の技巧的に高度に洗練された世界ではないかもしれないけど、
20世紀後半のギターの世界の主流だった、
大きくて豊かな音を名器から引き出し、
生音でホールに響き渡らせる、
そういう古き良きクラシックギターの文化は、
もう欧米ではほとんど絶滅しているので
貴重なんだと思います。
日本は、
欧米のギター変革にはついてゆかず、
あくまでセゴビア時代からの系譜を守っているのですが、
そのために僕らはよく、
ガラパゴス・ギター界、と言って自嘲するのです、
でも、
ギター改革で、テクノロジーを手に入れ、
平均的に音がきちんと並ぶ均質性を手に入れたはずの
ヨーロッパのギター界は、コンサートの激減で衰退の兆しがあるわけで、
こう言ってはなんだけど、
今の若い世代は一巡してこの古き良き世界に
戻ってくる気がする時が増えているんですね。
ガラパゴスだからこそ、の希少価値。
さっき、遅れて着く清志さんは残念ながらでしたが、
焼肉行って、
今はホテルで
カルロス・アギーレとフアン・キンテートロのライヴ
「Abrazo」を聴きながらまったりしております。
明日も楽しみ。