その昔、1997年に
尾尻雅弘先生が
『シネマティック・ギター』っていう、
僕の『キネマ楽園』シリーズの元ネタみたいなCDを録音していて、
その中にヘンリー・マンシーニの「ピンク・パンサー」が収録されてるんだけど、
尾尻先生はその頃からもう7弦ギターで、
ベースラインがほんとに低い低音でブン、ブン、と鳴っていて
6弦ギターでは真似できなっかたんです。

8弦ギターを手に入れた時に、
そういえば、と思い出して、ずっと弾く機会を狙っていました。

というのは、一昨年、現代ギターに掲載された
「My One and Only Love」を
YouTubeにアップしたら、
ある時、海外の人が、
コメント欄に

「ところで君はピンク・パンサーも弾くのかい?」

って聴いてきて、

「いや、マエストロ尾尻が弾いているよ。でもそれは7弦ギター用なんだ。
いつか弾いてみたいと思っているよ!」

と返すと、

「うん、それは知っているよ、僕は彼に楽譜をくれないか、って頼んだんだけど、
彼はそれを見つけられなかったんだ。そしてそれは7弦ギター用のアレンジだって言ってたよ」

とまで知られていたアレンジなのです。

今回、年末からお正月にかけて引きこもっていた時に、
尾尻先生の「ピンク・パンサー」を耳コピして、
ご本人にも添削してもらったんですけど、
概ねあっていたので、色々細かいところの運指を教えてくれたり、
それから尾尻先生のバージョンは低いソまで出てくるのですが、
1997年当時そんなに低い音の出る弦がなくて、
特注で作ってもらった、なんて裏話も聞かせてもらいました。

でも、僕は、演奏会では「ヘンリー・マンシーニ・メドレー」
としてつなげて弾くので、
さすがにソは頭のキャパシティーオーバーで無理だよね、と思い、
今のところ、少しアレンジを変えて弾いております。

尾尻先生にも聴いてもらいたいし、
動画もアップしたいけど、
またその時の海外の人から、
「楽譜どうしたの?」
って来そうだな....
耳と指と心で覚えたぜ!!! ってことにしておいてください・・・・

夜の魚津駅
IMG_2183.jpg























カテゴリー 音楽
コメント 0
トラックバック 0