朴葵姫さん、村治奏一くん、大萩康司くんとの
カルテット公演が終了。
本当に楽しい時間でしたが、
同時に、今回、初最年長ということで
全体のプログラミングなどを積極的にやったのですが、
それがお客様に喜んでいただけるのかどうか、
とても心配だったようで終演後、
電車に乗ってたらどっと疲れが押し寄せました。。。
満席のお客様、そしてわれんばかりの拍手、
心から安堵したような気もしますし、
またこれをさらに良くしていけるような気もします。
でも、どちらにせよ
岡崎の素晴らしいホールで
この4人がスタートを切ることができたのは
とても幸せでした。
ギタリストが集まって弾く、
というコンサートは、いろいろな形で
長年続けてこさせてもらっておりますが、
オールスターゲームの、華やかなそろい踏みだけが
売りの公演にはしたくない、してはいけない、
とずっと思ってきました。
いつもそれを心掛けているのですが、
本当に欲を言うならば、
WBCやサッカーW杯の代表チームのように、
すみません、ほんとに不遜なことを申しますけれど、
その時点での日本とかアジアを代表できうるアンサンブル
でなければ夢がない、と思っているのです。
だから、自分にもものすごくプレッシャーをかけるし、
メンバーにも、調和のための協力やギリギリまで攻めた高度なプレイを
容赦なく要求して行く。
絶対にお客様に、
あ、今、ここにいる人たちが最高のギタリスト たちなんだな、
と思っていただかなくてはいけない。
カリスマ性とか、スター性とか、
華やかさ、楽しさ、
そう言うのも大事だとは思うけれど、
それ以上に、
圧倒的な表現力と技術力、でなくてはいけないし、
レギュラーで組んでいるカルテット・チームにも劣らないような、
堅牢なアンサンブルでなくてはいけない。
若いギタリストたちがそれを見て、
さらなる夢を見られるような、
そしてそれが世界に冠たるギター王国日本を作って行くような
機能を果たさなくてはなりません。
帰りの電車の中で大萩くんに話したけど、
実はもう少し早く、10年とは言わないまでも、
もう少し早く今日のアンサンブルが実現できるつもりでいました。
けっこう、大変だった。
だから、これからも大変だろうな、
とは思う。
でもこれを広めていかなくてはいけないと思うんです。
そうでないと、
アジアと日本のギターは
ガラパゴス状態からユートピア状態への変貌を遂げることはできないのです。
楽しかった。
そしてメンバーみんなが
これが楽しかった、と言ってくれたことが、
何よりの報酬でした。