来年の映画音楽プログラムを考えていて
これまでのものとは少し、1/3くらい変えようとしておりまして
様々な映画を検証しておりましたら
すごいサントラの映画を見つけてしまいました。

巨匠エリア・カザン監督による
「突然の訪問者 (原題:The Visitor)」
という映画。

これは1972年に
当時はまだタブーだったベトナム戦争の問題を
いち早く扱った映画で、
5人の登場人物の密室劇。
この映画については
こちらにとても面白い記事があります。
https://www.thecinema.jp/article/889
町山智浩さんによる解説動画も。


カザン監督は「欲望という名の電車」「エデンの東」「波止場」
などの名作を残しているにもかかわらず、
この「突然の訪問者」の頃は不遇で、
故に低予算、自主制作のような映画のため
サントラもありものを当てはめているだけ。


で、観てみたら
始まってからおよそ1時間、
なんの音楽もなく、
完全なドキュメンタリータッチで進むのですが
55分すぎくらいあたりから
突然ジュリアン・ブリームの録音で
リュート組曲第1番が流れ出します。

プレリュードだけかと思いきや、
そのままアルマンドに突入し、
クーラントの前半が終わったらブーレにスキップ、
しかしその後ジーグまで完走!!!!

10分ほどにわたってリュート組曲流れっぱなし。

しかもなんとなく画面にあってる、気さえする。。。。

よくよく聴くと、
プレリュードで一瞬のスキップがあったりするので、
尺に合わせて意図的な編集があることは間違い無いのですが、
それにしてもこのおおらかなマッチング。
訪問者よりこっちの方がずっと突然で度肝を抜かれたやろ〜〜


昔、
ペネロペ・クルスが美しい、というだけの
なんの内容もないスペイン時代劇で
「情熱の処女」というのがあり、
この中でやはり無差別無意味にジョン・ウィリアムズの録音で
ロドリーゴ作「ある貴紳のための幻想曲」が流れますが、
こちらはとにかく無意味、意図すら感じない。

クラシック・ギタリストとしては衝撃は同じですが
そこは流石のエリア・カザン、
何か背景に考えがあるんじゃないかと思わせる感じがあります。


ちなみに、
ペネロペのほうも貼っときます。

























カテゴリー 音楽
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