今日は別キャラで完全にクラシックのデュオ。
原善伸先生とのデュオコンサートが
近づいてきましたので、
先生の横須賀の素敵なギャラリー・スタジオに
うかがいました。
先生はサントス・エルナンデスという名器、
僕は1964年のイグナシオ・フレタを使っていて、
どちらもスペインの楽器なので
良く鳴り、よく唄うのですが、
音程のキャラクターに微妙な差があり、
そこをどういうふうに活かすのがが
(僕にとっては)最大のリハーサルのポイントです。
先生のサントスは、
透明な高音、どすの効いた低音に支えられながら、
中音域がとても太く良く響きます。
フレタは、
弦楽器製作者だっただけあり、
チェロのような低域、
そしてヴァイオリンのように高く突き通る広域が特色です。
そうなると、
僕の楽器はどうしても聴いていて、
高音が高く聴こえてしまいがちなんです。
僕自身はこの特性が
とても気に入っているのですが、
原先生と同じメロディーを受け渡したりする時には
要注意。
サントスがどのように鳴っているのかを注意深く
聴かなくてはなりません。
逆に、
僕が伴奏だったりする時には、
内声や低音のロマンティックな進行を
存分に歌わせることができるので、
重宝している訳でもありますが・・・・
そしてフレタは、一本の楽器の中で
多様なレンジを実現しているので、
サントスのように太くて甘い楽器が横に来ると、
時々細く聴こえてしまいそうな局面も
ないとは言えません。
これは僕自身のコントロールが行き届いてさえいれば、
楽器が答えてくれるのですが、
はい、要はコントロールしないとだめなわけで、
そこが現代の楽器と違って神経使うっていうか
労力がいるっていうか。。。。
怠けてはいけません。
と、言いつつ、
コンサートのソロコーナーの
シャコンヌは、
そこだけ今井さんの楽器で弾こうかなぁ・・・
と、画策中。
当日まで迷おうと思っています。