この作品は
今回の演奏曲目の中では
唯一近藤くんとレコーディングしている作品。

パネさんはインドネシア人のルーツをお持ちでいながら、
この作品で初めてそのことを意識的に作品に反映させたそうです。

パネさんご自身は作曲家としても、
ピアノ奏者としても活躍されていて、
透明で静謐ななかに、しっかりとした輝きをもつ
ピアノの演奏も、ほんとうに素敵です。

とくにブラジル音楽系のミュージシャンに引っ張りだこのパネさんですが、
同時に僕は彼のピアノの響きの中に、
東洋的な、そしてトロピカルでありながら、
ドビュッシーやサティ的とも言えるようなデリケートで強い光彩を感じます。




繊細にして鮮やか、というのは、
簡単そうでなかなか難しい、得難いバランスなんですね~。

でも、それって本当は
音楽が目指すべきもっとも美しい側面のひとつのような気も。
軽やかにして力強く、まばゆいばかりに多彩でありながら透明であること。
そんな理想郷に向かっている気がします。


僕たちも、今回演奏するに際しては
10年ぶりですから(!!!!)
お互いが全く違うアプローチを試みることになると思うので、
すごく楽しみです。


こちらが今回弾く作品の第1部。



南国気分に皆さんで浸りましょう~~~!!
カテゴリー 音楽
コメント 0